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後払い(ツケ払い)現金化について
後払い現金化・(ツケ払い現金化)とは、クレジットカード現金化によく似たタイプの現金調達方法です。
現金化サービスは、現金化業者からほとんど価値のない商品を購入し、そのキャッシュバックとして現金の振り込みを最短即日で受けることが出来るというものです。
クレジットカード(クレカ)現金化は、カード会社の利用規約に抵触します。
クレジットカード協会及びクレジットカード会社各社は、クレジットカードを用いた現金化行為を禁止しています。
そのため、カード会社に現金化サービスを利用した事実を知られた場合は、カードの利用を停止されることもあります。
一方、後払い(ツケ払い)現金化の場合は、クレジットカードが無い人・作れない人でも利用することが出来ます。
具体的には、バンドルカード(Visaの加盟店で使えるスマホ決済アプリ)やキャリア決済(携帯電話料金と合算で商品などの代金を支払うことができる決済サービス)、NP後払い(コンビニ後払い決済)などのサービスを利用します。
後払い(ツケ払い)現金化は、クレジットカード現金化に比べてリスクが低いとされており、現在利用者が増えているようです。
「今すぐに手元に現金が欲しい」という人にとっては心惹かれるサービスかもしれませんが、大きな落とし穴もあるため注意が必要です。
後払い(ツケ払い)現金化の仕組みを知ることで、その問題点や注意点を理解しておきましょう。
後払い(ツケ払い)現金化の特徴

後払い(ツケ払い)現金化は、様々な企業が提供している後払いシステムを利用して現金を調達する行為を言います。
基本的には、クレジットカード現金化の買い取り方式(買取屋)と同様の手順で行われます。
このサービスは、即日で現金を手にすることが出来る点がメリットとされています。
後払い(ツケ払い)現金化の手順
後払いシステムを利用した現金化の手順はシンプルです。
- 後払いシステムを利用して商品を購入する。
- 購入した商品を転売して現金を受け取る。
- 1ヶ月後に料金を支払う。
現金化業者が指定した商品を後払いシステムで購入し、その商品をすぐに転売することで現金を手にするというものです。
通常、商品はAmazonギフト券、家電・ゲーム機、高級ブランド品(バッグ・時計など)などの換金性の高いものがやり取りされます。
換金率は、商品によって異なります。
下表は、商品別の換金率を大まかにまとめたものです。
換金率は、商品価格から手数料を引いたもので、換金率が高いほど手元に入るお金は多くなります。
商品 | 換金率 |
---|---|
Amazonギフト券 | 80%~90%程度 |
家電・ゲーム機 | 60%~80%程度 |
高級ブランド品 | 50%~70%程度 |
現在(2020/08)、後払いシステムを利用してAmazonギフト券を購入する行為を禁止事項としているところが多いようです。
後払いシステムを利用して換金性の高い商品を転売目的で購入していた事実が利用会社に発覚した場合は、利用停止処分などのペナルティを受けることがあります。
まずは、後払いシステムというサービスを理解しておきましょう。
後払いシステムとは

後払いシステムは、後払い(ツケ払い)という名称の通り、支払いを後日に引き伸ばすことが出来る点が特徴です。
後払い(ツケ払い)現金化は、後払いシステムを提供している会社にお金を立て替えてもらうことで成立するサービスです。
つまり、後払いシステムを提供している会社には、後日、返済する必要があるのでお金を借りているのと同じです。
そのため、支払期日には必ず利用した金額を入金しておく必要があります。
支払期日までに利用料金の入金確認ができなかった場合(料金未払い)は、利用上限額の引き下げや取引停止などのペナルティが発生します。
ほとんどの後払いシステムは、クレジットカードのように利用限度額が大きくありません。基本的に、少額利用にのみ対応しています。
後払いシステムの利用上限額は、2万円~10万円の場合が一般的です。
では、代表的な後払いシステムを把握しておきましょう。
後払いシステムの種類
後払いシステムを利用した現金化サービスは、主に以下の方法で行われます。
- キャリア決済
- バンドルカード
- 後払い決済
キャリア決済

キャリア決済とは、商品代金を各携帯キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク)の携帯電話料金や通信料金とまとめて支払うことが出来る決済サービスです。
キャリア決済は、スマートフォンと通信環境さえあれば、どこでも手軽に利用できる利便性の高さが特徴です。
キャリア決済とは
各携帯キャリアのID・パスワード(暗証番号4桁)を利用して、携帯電話料金に加算して商品やサービスなどの代金を支払うことができる決済サービスのこと。
キャリア決済は、購入者が商品やサービスなどを購入した決済情報をEC事業者(ネットショップ)から各携帯キャリアに送信し決済処理を行うという仕組みです。
購入者への商品代金の請求は、各携帯キャリアから行われ、各携帯キャリアからEC事業者へ入金されます。
利用上限額は携帯キャリアによって異なります。
名称 | 利用上限額 |
---|---|
ドコモ払い | 5万円 |
auかんたん決済 | 5万円 |
ソフトバンクまとめて支払い | 10万円 |
キャリア決済は、当然、各携帯キャリアと契約していなければ利用することはできません。
支払い遅延や料金不払いなどで強制解約になった場合や何らかの理由で契約できない場合は、別の方法で行われます。
バンドルカード

バンドルカード(VANDLE CARD)とは、誰でも作れるVisaプリペイドカードです。
Visaブランドのクレジットカードと同様にVisa加盟店で使うことが可能です。
審査や年齢制限はなく、入会費・年会費も無料で利用することが出来ます。
アプリをインストールするとネットショッピング専用・ネット決済で使うことができるVisaプリペイドカードが発行されます。
また、「リアルカード」を発行することも可能で、実店舗でも買い物をすることが出来ます。
使用前に現金をチャージする方法が一般的ですが、後払いで支払うことも可能です。
後払い現金化は、このバンドルカードの後払いを利用して行われます。
後払い現金化は、バンドルカードの「ポチっとチャージ」という1ヶ月後の後払いでチャージできる機能を使用します。
「ポチっとチャージ」の1回あたりのチャージ上限金額は3,000円〜最大50,000円です。
1ヶ月あたり、上限金額まで何度でも申込むことが出来ます。
キャリア決済とバンドルカードは、即日現金化に対応しています。
後払い決済

後払い決済とは、NP後払いやatone(アトネ)、メルペイ後払いなどといったスマホ決済サービスのことを指します。
「NP後払い」は、商品を受け取ったあとで、コンビニ・銀行・郵便局・LINE Payで支払うことができる決済サービスです。
「atone(アトネ)」は、スマホで購入した金額を翌月にまとめてコンビニ払いできるサービスです。
「メルペイ後払い」は、メルペイ(メルカリが提供するスマホ決済サービス)に残高が無くても、商品購入代金を後払い決済ができるというサービスです。
NP後払い、atone(アトネ)、メルペイ後払いには利用金額に上限があります。
NP後払いの上限金額は、支払い前の合計が55000円(税込)となっています。
atone(アトネ)の上限金額は、50,000円を基準としており、利用状況により変動します。
メルペイ後払いの利用には審査があり、その審査内容によって上限金額は決定します。上限金額は50,000円と言われており、利用状況により変動します。
後払い現金化の注意点

後払いシステムであれば、その場での支払いは不要です。後日まとめて支払うことが可能です。
この支払いを後に遅らせることが出来るという点に目を付けたのが、後払い(ツケ払い)現金化です。
後払い現金化は、クレジットカードを持っていない人・作れない人でも利用できるのが最大の特徴です。
また、消費者金融や銀行のカードローンやキャッシングの審査に通らない人でも利用可能です。
つまり、長期延滞や債務整理などが理由で金融ブラックになっている人や複数の貸金業者から借り入れをしている多重債務者の方が主な利用者です。
後払い現金化業者がターゲットにしている対象は、ヤミ金業者がターゲットにしている人物像とほぼ同じだと言えます。
正規の方法で資金調達できない人が利用するサービスなので、デメリットが大きいことを理解しておかなければいけません。
必ず損をする
現金化というサービスは、現金がすぐにゲットできるのはメリットですが、実質的には損をしてしまいます。
後払い(ツケ払い)現金化は、後払いシステムを利用した転売行為です。
現金化業者に商品を売って、業者が提示する換金率・買取価格を差し引いた差額が手元に入る仕組みです。
この換金率・買取価格は変動し、業者によっても異なります。
また、業者のホームページに記載されている換金率を期待していても、それより低い金額でしか換金されないというケースがほとんどです。
この換金率を金利に換算すると、法定金利(年利20.0%)を大きく超えることになります。
つまり、闇金からお金を借りるのと変わらないことになります。
利用依存・自転車操業リスク
このサービスを当てにして、金銭のやり繰りをしていると負のスパイラルに陥ってしまう危険性があります。
後払い現金化は、比較的ハードルが低く誰でも手軽に利用できるサービスですが、それ故に依存してしまうケースも見られます。
後払いシステムは、必ず後日支払いをする必要があります。
つまり、実質的にはカードローンやキャッシングと同様に「借金」だと言えます。
そのため、『利用 → 支払い』を毎月繰り返して抜け出せなくなるというリスクがあることを理解しておきましょう。
後払いシステムは、少額利用が基本ですが、複数の後払いシステムを利用している場合は、毎月の支払い負担も大きくなるのでくれぐれも注意してください。
少額訴訟リスク
後払いシステムは、支払いを引き延ばすことが出来ますが、期日には必ず支払いを行う必要があります。
支払いが滞った場合は、後払いシステムを提供している会社から少額訴訟を起こされることがあります。
少額訴訟制度とは
少額訴訟は、60万円以下の金銭の支払いを求める場合に行われる訴訟手続。
後払いには未回収リスクが付き物です。
そのため、支払いが正しく行われなかった場合は、サービス提供会社は利用者の反応を見ながら段階的に対応を変えます。
一般的な順序としては以下の通りです。
- 最初の督促メール
- 2回目の督促メール
- 電話・手紙・FAXでの督促
- 3回目の督促メール(ここで支払いがない場合は支払う意思なしと判断される)
- 内容証明の送付
- 簡易裁判所へ督促手続き
- 少額訴訟手続き開始
また、悪質だと判断された場合は、所轄地域の警察庁へ詐欺罪の被害届を提出されることもあります。
サービス提供会社から督促メールが届いたら、速やかに支払いを行うようにしましょう。
すぐに支払いが難しい場合は、提供会社に連絡して支払いを猶予してもらうようにお願いしましょう。
支払督促を無視し続けると面倒なことになるケースもあるので、早めの段階で適切に対応しておくことをお勧めします。
利用停止リスク
転売目的の現金化行為は、後払いシステムの利用規約違反です。
後払い現金化の実態は、後払いシステムを利用した転売行為です。
換金率の高い商品を購入し続けていると。転売目的の現金化行為がサービス提供会社に発覚することがあります。
サービス提供会社に発覚した場合は利用停止処分を受けるおそれがあります。
まとめ
後払い(ツケ払い)現金化は、比較的簡単に現金を手に入れることが出来るサービスです。
しかしながら、手にすることが出来るお金は、実際に支払うお金よりも目減りするので必ず損をします。
換金率の低い商品を現金化した場合は、大幅に損することになります。
そのため、ヤミ金から借りるのと変わらないと言えるでしょう。
また、簡単に現金が手に入る便利なサービスだと思って利用していたら、少額訴訟を起こされたり、利用停止処分を受けたりすることもあります。
さらに、依存し過ぎると多重債務と同じ状態になる危険性もあるので注意しましょう。
当サイトは後払い(ツケ払い)現金化の利用を推奨するものではありません。
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