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日掛け金融(日賦貸金業者)
日掛け金融 とは、日単位で返済期間を設定している貸金業者のことを言います。正式名称は、日賦貸金業者(にっぷかしきんぎょうしゃ)です。
一般的な消費者金融の場合は、月単位で返済をしていきますが、日掛け金融は一日単位で金利を算出し、集金をします。
そのため、日掛けもしくは日賦という単語が名称に付いています。
日掛け金融 (日賦貸金業者)の特徴
日掛け金融・日賦貸金業者は、出資法の特例制度に基づいて貸金業を行っていました。
日掛け金融の融資対象者は、従業員5人以下の零細小規模事業者に限られます。
そして、日払いという性質上、 日収が入る飲食業や美容業などの自営業者が主な融資対象です。
つまり、日掛け金融は、自営業者を対象とした毎日返済型のローンであると言えます。
専業主婦やサラリーマン、学生などの一般消費者への貸付は認められていません。
元来、この日掛け金融は、「毎日少しずつ返済したい」という自営業者などの声を反映し、生まれた貸付方法・業態だと言われています。
その発祥は、熊本もしくは福岡で始まったとされています。
そのため、日掛け金融に関する被害相談は、九州・沖縄を中心に寄せられていていました。
日賦貸金業者の条件
日賦貸金業者の条件をまとめると以下の通りです。
- 貸付対象は、従業員5人以下の零細事業者のみ
- 返済期間は100日以上であること
- 返済については、返済期間の50/100日以上の日数にわたり、相手方の営業所または住所に、貸金業者自らが集金すること。
- 上記以外の貸金業(消費者金融や手形割引などの貸金業)を営業しないこと。
ただし、日賦貸金業者の特例制度は、改正貸金業法の施行を機に廃止されています。
つまり、貸金業者は、利息制限法に基づき、貸付額に応じて15%~20%の上限金利での貸付けを行わなければなりません。
では、日掛け金融は違法な貸金業者、つまり闇金なのでしょうか?
日掛け金融 は違法?闇金なの?

2010年6月18日に貸金業法の改正が完全施行されました。これにより、出資法の上限金利は引き下げられています。
現在の出資法の上限金利は年20%ですが、かつて出資法の上限金利は、年29.2%と定められていました。(5条2項に規定)
その特例として、特別な業務の方法(日賦の方法)によって貸金業を営む場合、年54.75%までの利息の契約・締結、またはこれに基づく利息の受領もしくはその支払いの要求が認められていました。
また、2001年1月までは、その倍の年109.5%までの金利が上限金利として認められていました。
出資法の特例利率は、グレーゾーン金利の廃止とともに廃止されています。
日掛け金融 の金利
日掛け金融・日賦貸金業者として認められた貸金業者は、前述の通り、出資法の特例として、年54.75%までの貸付が許されていました。
日掛け金融の借入事例
例えば、100万円を54.75%の金利で借りた場合、1年後には154万円になります。
1月後であれば、45,000円程度の利息が付くことになります。
これを、1日に換算した場合、約1,500円が利息として加算されることになるのです。
これは、ヤミ金が貸付けるトイチ(10日で1割)の年365%には及ばないものの、かなり高い金利であると言えます。
かつて、日掛け金融の中には、この出資法の特例で定められた上限金利を遵守しない違法業者が存在してしました。
また、融資の対象は零細小規模事業者だけに留まらず、一般消費者にまで日掛けで貸付けを行う業者も存在するなど問題視されていました。
その他にも、まとめ払いや銀行振り込みの強要、暴力的な違法取り立てを繰り返す業者に関する苦情が続出したことから、深刻な社会問題化となりました。
これを受け、日掛け金融に対する法規制は次第に強化され、上限金利も引き下げられていきました。
出資法に違反する業者は闇金
現在は、改正貸金業法の完全施行により、日掛け金融に対する出資法の特例上限金利の規定は廃止されています。
そのため、出資法の上限金利を超える利率で貸付けを行った場合、貸金業者は刑事罰の対象となります。
つまり、出資法に違反する貸金業者は、総じて闇金業者であると言えます。
しかし、改正貸金業法の施行後であっても、日掛け金融として認められた業者が新たな貸付を日賦の方法で行うことは可能です。
ただし、日賦の貸付であっても、当該貸付にかかる利息は、利息制限法の制限利率内(年15%~20%)でなければいけません。
結論としては、日掛け金融・日賦貸金業者だからといって全てが闇金業者であるというわけではありません。
日掛け金融・日賦貸金業者の一部に、出資法に違反する違法金融業者(ヤミ金)が存在すると言うことなのです。
かつては、社会問題になった日掛け金融ですが、現在は下火になっています。
しかし、沖縄では最近まで日掛け金融がソフト闇金に姿を変え暗躍していたという事実があります。
違法貸金業者は、どれだけ法律で規制をしても、形態を変えて蔓延り続けているため、新手の手口に注意をしなければなりません。
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