闇金 Q&A

闇金 よくある質問 Q&A

闇金 Q&A

このページでは、闇金に関するよくある質問をまとめています。

闇金問題を解決するための参考にしていただければ幸いです。



闇金に関するよくある質問まとめ


Q 闇金とは、どのような業者ですか?

A 闇金とは、一般的に法律で定められている利息を超えた高い利息でお金を貸す業者のことを言います。


また、貸金業を行う際は、国や都道府県知事へ届出を行う必要がありますが、闇金は、貸金業登録をせず貸金業を行う業者のことも指します。


闇金の特徴をまとめると以下の通りです。

  • 貸金業登録を行っていない貸金業者
  • 利息制限法・出資法を越える高金利で貸し付けを行う貸金業者


Q 闇金の手口はどのようなものですか?

A 闇金は、DM(ダイレクトメール)やFAX、電話などで勧誘したり、電柱やガードレールに張り紙をして勧誘を行います。


闇金は、基本的に破産経験者や多重債務者をターゲットにしています。

そして、勧誘時には「審査が甘い」、「ブラックOK」「借金を一本化」などという謳い文句を使用します。


現在、闇金の手口は多様化しており、単にお金を振り込むだけではなく、質屋の形態を持つものや、クレジットカードで物を買わせてそれを安価で買い取ったり、年金を担保に貸し付けるなどの業者が存在します。

また、担保名目で携帯電話やスマホを契約させ、それらの送付を条件に融資を行う「携帯電話担保融資」という手口も散見されています。


銀行口座に一方的に振り込みを行い、後日、お金を請求する「押し貸し」や、別の闇金融が回収を諦めた債権を買い取って取り立てを行う業者も存在します。



Q 闇金はなぜ捕まらないの?

A 闇金の手口は、日々巧妙になっています。


従来の闇金は、単に脅迫や嫌がらせを行うことで力づくでお金を返済させるやり方でしたが、現在ではソフト闇金と呼ばれる種類の違法業者が主流になっています。

ソフト闇金とは、従来の闇金とは異なり、優しく丁寧な対応を行う点が特徴です。

嫌がらせや脅迫などを行って無理矢理お金を支払わせるのではなく、友人同士など借り手間の信頼関係を利用してお金を絞り取ります。

ソフト闇金の場合、被害者は相手を信頼しているという特性上、警察や弁護士へ相談することは少ないため、闇金業者が明るみに出ることはありません。


また、警察の捜査を受けた場合に証拠が残らないように対策をしている場合もあります。


闇金融は、事務所を持たずに、携帯電話だけで活動している場合がほとんどです。

特定の場所に留まるとは限らないので足取りが掴み辛く、実態を把握することが難しいと言われています。


また、貸し借りの証拠を無くすために、ジャンプをした際に新しい契約書を作成するなどの手口を使うことがあります。

携帯電話だけで貸し付けを行うヤミ金は、契約書などの書類を交わすことはありません。



Q 本当にヤミ金には返さなくてもいいの?

A 結論から言うと、闇金からの借金を返済する必要はありません。


暴利で契約した場合は、不法原因給付(民法第708条)に該当するため、借金そのものの契約が無効となります。


2008年(平成20年)、最高裁判所において「ヤミ金融業者が著しく高利で貸し付けた場合、利息分だけでなく、支払った元本・利息の全額を損害として請求することができる」という旨の判決が下されました。


このように、法律と最高裁の判決双方において、借金そのものが無効であり、返済する必要はないとされています。


ただし、はじめから返済しないつもりでお金を借りる行為は危険です。

相手がヤミ金であっても詐欺行為に該当する場合があります。

また、その事実が知られた場合は、恨みを買うことにもなるので大きなトラブルに発展することもあります。



Q 支払ったお金は取り返せるの?

A 闇金業者に対して返済してしまったお金は、利息や元本も含めた全額を闇金業者に返還させる権利があります。


これは、前述の2008年(平成20年)、最高裁判所によって、その旨の判決が下されています。


ただし、携帯電話のみで活動している「090金融」などの、所在が掴めない闇金業者の場合は、任意の交渉で返還させることは困難であると言えます。

そのため、警察への被害届の提出や、裁判所への訴訟提起などの法的手続を取ることが必要となります。



Q 闇金の嫌がらせにはどのようなものがありますか?

A まずは電話による嫌がらせが始まります。


支払いが滞ると、昼夜を問わず引っ切り無しに電話をかけて来ます。

ヤミ金は、回収業務を重要視しているため、是が非でもお金を取り立てようと画策します。


エスカレートすると、あなたの名前と電話番号を使ってさらなる嫌がらせを行います。

寿司やピザなどの出前の注文や葬儀会社、救急車、デリバリーヘルスなどを自宅に呼ぶこともあります。


また、勤務先の情報をヤミ金に把握されている場合は、ヤミ金から借金していることや根も葉もない悪評を言いふらされることもあります。

さらに、近隣の住宅に電話で迷惑行為を行うこともあります。


このような事態に陥ってしまうと、退職や引越しをせざるを得なくなります。


非常に悪質なヤミ金からお金を借りている場合や、かなりの恨みを買っている場合は、いち早く警察や闇金問題を専門に扱う弁護士・司法書士に相談して下さい。


最近は、以前に比べて直接、本人に危害を加えるケースは減少傾向にあると言われていますが、もちろんゼロではないため安心はできません。



Q 「ブラックOK」という広告はヤミ金ですか?

A ほとんどの場合、ヤミ金です。


正規の貸金業者であれば、ブラック(信用情報に事故情報として登録されている状態)になっている人を審査で通すことはありません。


そのため、「ブラックOK」というキャッチコピーで広告を出すことは絶対にありません。


ただし、ヤミ金ではなく、特定の地域でのみ活動する、小規模消費者金融である「街金」の場合もあります。

街金は、ヤミ金とは違い登録業者として営業している場合が多いようです。

とはいえ、大手消費者金融とは違い、取り立てや対応も厳しいため、いずれにせよ注意をする必要があります。


ヤミ金は、どこから借りることも出来ない人をターゲットにしています。

「ブラックOK」の他にも、「激アマ審査」「柔軟融資」「超低金利」などのフレーズを使用している場合は、基本的にはヤミ金であると判断して下さい。



Q キャンセル料を請求されたのですが闇金ですか?

A 闇金です。


正規の貸金業者であれば、キャンセル料という形で金銭を請求することはありません。

消費者金融であれば、「実質年率」と呼ばれる借入金額に諸費用をプラスして計算した金利のみを支払うことになります。


利息制限法という法律では、利息以外の手数料や調査料、保証料などの金銭は全て利息として扱うように規定しています。


しかし、ヤミ金は、法外な利息に加えて様々な名目でお金を支払うように要求してきます。


キャンセル料もその一つです。


ヤミ金融の多くは、問い合わせをしただけで「契約は既に完了している。解約するのであればキャンセル料を支払う必要がある。」などと、一方的に金銭を要求してくることがあります。

しかし、そのキャンセル料は、当然支払う必要のないお金です。


問い合わせの際に、闇金に個人情報を教えてしまった場合は、対策を講じる必要があります。まずは闇金問題を扱う専門家に相談することをおすすめします。



Q ネット掲示板の個人間融資はヤミ金ですか?

A ヤミ金です。


近年、個人を装ってオンライン上で違法な金銭の貸し付けを行う個人間融資の存在が問題視されています。

彼らは、ネットに掲示板やTwitterアカウントを作成し、「個人間融資」「お金貸します」などのタイトルやハッシュタグを付けて書き込み・投稿します。

貸付金額は数万円と少額な場合が多く、小口融資を特徴とします。利息はヤミ金と変わりありません。


個人での貸付は、民事として処理されるため、警察の捜査の手を逃れる意図があるようです。


警察は、個人間の借金については「民事不介入」の原則により、トラブルに介入することはありません。


個人間融資を装うヤミ金は、この「民事不介入」を利用します。


借主が申し込みをする際には、借入希望金額や個人情報などを記入する必要があります。


返済が滞ると、ヤミ金はこの個人情報を元に取り立てを行います。


場合によっては、返済の代わりに特殊詐欺の「かけ子」の役を強要される事例もあるため、安易に接触することのないように注意して下さい。

詐欺に加担した場合は、警察に逮捕され、罪に問われることもあります。



Q 返済の代わりに口座の譲渡を要求されました。

A 応じることのないよう注意して下さい。


返済不能に陥った場合、利息の支払いを免除する代わりに銀行口座を渡すように要求してくるヤミ金が存在します。

ヤミ金に銀行口座を譲渡してしまうと、あなたの口座が違法な貸し付けに利用される、もしくは口座屋などに売り飛ばされます。


金融機関は、預金口座を第三者に譲渡・売却することを認めていません。


譲渡した事実が発覚した場合は、ヤミ金だけでなく、譲渡したあなた自身も罪に問われることもあります。


また、出し子や受け子、詐欺の掛け子の役を強要してくる場合がありますが、同じくあなたも犯罪者になる危険性があるので十分に気を付ける必要があります。

身に危険を感じた場合は、速やかに警察やヤミ金問題を専門に扱う弁護士・司法書士に相談しておくようにしましょう。



ヤミ金被害を専門家に相談する場合は、下記ページの内容を確認しておけばスムーズに進むかもしれません。


ヤミ金からお金を借りたことでトラブルに遭っている場合は、自力でなんとかしようとするよりも専門家に依頼する方が確実です。 このページでは、弁護士・司法書士にヤミ金相談をする際に知っておきたいポイントやよくある質問を紹介しています。


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