
カードや通帳担保にヤミ金運営 口座情報悪用か
客のキャッシュカードと通帳を担保に違法に金を貸していたとして、闇金業者の男2人が逮捕されました。
容疑者ら2人は8月から9月にかけ、客の男女3人に金を貸す際、キャッシュカードと通帳を譲り受けた疑いが持たれています。
警視庁によりますと、2人は携帯電話のレンタル業を営む一方で金の貸し付けをしていて、カードと通帳の提出に応じた客にだけ金を貸していたということです。
先月、新宿駅の近くで「若い男2人が高齢者からお金を受け取っている」と通報があり、警察官が所持品を調べたところ、他人名義の通帳が見つかって事件が発覚しました。
警視庁は2人が客の口座情報を犯罪に悪用していたとみて調べています。
解説
今回逮捕された闇金業者の手口は、高齢者をターゲットにした「年金担保融資」の一種であると考えられます。
年金担保融資は、融資を希望する申込者に対して、年金証書や銀行・郵便局などの預金通帳やキャッシュカードを担保に取って、高金利で金銭を貸し付ける違法貸金業者の手口です。
言葉巧みに預金通帳やキャッシュカードを取り上げ、年金や生活保護の受給権や銀行口座を収奪することが目的です。
ヤミ金業者に対して銀行口座を譲渡することは、詐欺罪もしくは犯罪収益移転防止法違反等の罪に問われる場合もあるため、絶対に行わないようにして下さい。