
違法なヤミ金経営容疑、神戸山口組の直系組長再逮捕へ
指定暴力団神戸山口組の直系組長による口座詐欺事件で、逮捕された「英組」組長(44)が無登録のまま高金利で金を貸し付けた疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策4課は7日、貸金業法違反容疑などで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、同容疑者は2010年ごろからヤミ金を始め、6年間で計約2億円の利益を得ていたとみられる。同課は、暴力団の組織的な関与の有無についても捜査している。
同課は11月16日、他人名義で銀行口座を開設した詐欺容疑で同容疑者らを逮捕。同様に開いた他人名義口座がヤミ金に悪用されたとみている。
解説
通常、ヤミ金融の多くは、一般人が営んでいるケースが多いと言われています。
しかし、近年では、暴力団対策法の強化によって、しのぎの減った暴力団組員が直接ヤミ金融の経営に携わっている場合があります。
このような違法金融業者のことを、ヤクザ金融と呼びます。
今回逮捕された容疑者は、少なくとも約300人に貸し付け、利益を得ていたとみられています。
警視庁組織犯罪対策4課は、容疑者がヤミ金を暴力団の資金源にしていたとみて、実態解明を進めています。