
「10日で2割」 ヤミ金事件関連先の酒梅組本部を家宅捜索 大阪府警
無登録の貸金業を営んだとする貸金業法違反容疑で指定暴力団酒梅組系幹部が逮捕された事件に絡み、大阪府警捜査4課と西成署は8日、大阪市西成区の同組本部を家宅捜索した。「ヤミ金」で得られた収益が組の資金源になっていた可能性もあるとみて捜査している。
府警は7日、同容疑で同組系幹部の容疑者(44)=大阪市住之江区御崎=を逮捕。昨年12月下旬~今年6月中旬、府の登録を受けず、男女2人に現金計50万円を貸し付け、違法に貸金業を営んだ疑いがもたれており、容疑者は容疑を認めている。
出典:https://www.sankei.com/west/news/161208/wst1612080054-n1.html
解説
容疑者は、「10日で2割」の高金利で融資し、何度もメールで返済の督促をしたり、自転車に貼り紙をしたりするなどの取り立てを繰り返していたようです。
10日で二割(トニ)を年利に換算すると、単利で730%、複利で77545%となります。
例えば、10万円を年利730%で1年間借りた場合、その利息は730,000円にも上ります。
通常、ヤミ金は複利で利息を取るため、元金だけに利息がかかるのではなく、元金+利息分に対して利息がかかることになります。
トニを複利の年利77545%で借入れをした場合、利息は77,645,000円という法外なものになります。
ヤミ金を利用してしまうと、利息が短期間で雪だるま式に膨れ上がることになります。
このように、信じられない利息を返済することを強いられるため、ヤミ金から一度でも借入れをすると、生活が破綻することは自明のことであると言えます。