
カーリース装いヤミ金=利息計1億円超か-福岡県警
カーリース業を装いヤミ金融を営み、法定の約10倍の金利を受け取ったとして、福岡県警生活経済課などは7日、貸金業法違反と出資法違反の疑いで、自称無職の容疑者(66)=福岡県粕屋町江辻=ら男3人を逮捕した。いずれも「カーリースをしていただけ」と容疑を否認しているという。
県警は、同容疑者らが福岡や佐賀、熊本各県で約600人に計9000万円を貸し付け、利息だけで約1億7000万円を受け取っていたとみて調べている。
逮捕容疑は2015年12月~16年10月ごろ、佐賀県の60代男性ら3人に計52万を貸し付け、利息計56万円を受け取るなどした疑い。
解説
カーリースを装う自動車金融と呼ばれる違法貸金業者が存在します。
自動車金融(車金融、車担保ローン)とは、自動車を担保として預けることで、融資を受けることが出来るというサービスです。自動車を担保にお金を借りると聞くと、自動車ローンを頭に浮かべる方も多いかと思います。しかし、実態は、法外な利息を取ったり、返済できない場合に車を代物弁済させることを目的としている悪質な闇金です。
自動車金融は、申込者からマイカーを低価格で買い取り、その買い取った車をリースという形で再び申込者に貸し出します。
車を利用する間は、リース料が発生することになるため、定期的に自動車金融(ヤミ金融)にお金を支払う必要があります。
しかし、買取価格は相場よりも低いにもかかわらず、実質的な利息であるリース料は高額な場合が多いようです。
カーリースを自称しますが、その実態は貸金行為であると考えられています。
貸金業として見た場合、受け取るお金は法定金利を大きく上回るため、貸金業法並びに出資法に違反することになります。