
新たな手口の“ヤミ金”摘発 男女6人を書類送検へ
ヤミ金の新たな手口です。客とのやり取りは無料通信アプリ「LINE」を使い利息などの回収は宅配便で行っていました。警視庁は、ヤミ金グループで金の回収役だった男女6人を12日にも書類送検するとともに、摘発を逃れるため手口がより巧妙化しているとみて実態解明を進めています。
警視庁は、東京都内などに住む4人に違法に金を貸し付け、31万円余りの利息を受け取ったとして、金の回収役の60歳の男ら男女6人を12日にも出資法違反の疑いで書類送検する方針です。
警視庁によりますと、これまでの事情聴取に対していずれも容疑を認めているということです。
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181212/k10011743851000.html
解説
近年、コミュニケーションアプリ「LINE」を利用して連絡を行う違法貸金業者が顕在化しており、その存在が問題となっています。
最近のヤミ金業者の多くは、その利便性と普及率に着目し、スマホアプリの「LINE」を使用して違法貸付を行っていることが明らかになっています。
このようなヤミ金は、俗に「LINE闇金」などの名称で呼ばれています。
LINEは、電話番号を相手に知られることなく連絡を取り合うことが可能です。
ヤミ金はこの点に目をつけ、自分達の身元を隠し、捜査の手から逃れる目的でLINEを使用していると見られています。
闇金業者は、借入を希望する者(借主・被害者)に対して「LINEのIDを教えてくれ」などと要求し、その入手したIDを使用してLINEで連絡を行います。
連絡は基本的にLINEで行うことになるため、直接対面することはありません。
LINE闇金は、携帯電話だけで貸付を行う「090金融(080金融)」の亜種のような存在であると言えます。
また、今回のケースでは、被害者に対して支払い方法を指定口座への入金ではなく、現金を宅配便で送るように指示していたと見られています。
もし、第三者から現金を宅配便で送るように言われた場合は、十分注意して下さい。
現金を宅配便や郵便で送ることは、郵便法という法律によって禁止されています。
たとえ誰かに要求されても必ず断るようにして下さい。