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法定金利97倍超“ヤミ金”42歳男ら逮捕
最大で法定金利の97.5倍の高金利でカネを貸し付けたとして、42歳の男らが警視庁に逮捕された。
出資法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府八尾市の職業不詳の彦容疑者ら2人。警視庁によると、容疑者らは去年12月から今年3月にかけて、香川県に住む50代の女性に最大で法定金利の97.5倍の高金利でカネを貸し、違法に利息を受け取った疑いがもたれている。
解説
闇金業者は、主にどこからもお金を借りることができない人をターゲットにしています。
基本的には、債務整理や支払い遅延などが理由で、ブラック状態になっている人(多重債務者)が狙われやすい傾向にあります。
また、消費者金融、信販会社などの貸金業者は、年収の3分の1を越える貸し付けを行うことが出来ません。この仕組みを総量規制と言います。
つまり、正規の貸金業者から借りることができる金額には上限があるため、それ以上にお金を借りたいと思った場合は、違法な貸金業者を利用せざるを得ないケースもあるようです。
闇金融は、多重債務者や既存顧客の個人情報をまとめた、いわゆる”カモリスト”と呼ばれる名簿を元に、電話やダイレクトメールなどを使って勧誘を行います。
謳い文句には、「ブラックOK」「柔軟審査」「激甘融資」「超低金利」などの好条件を用いるケースが一般的です。
『甘い言葉には裏がある』というのは世の常であるため、当然、提示している条件通りに融資が行われることはありません。
借り手側が圧倒的に不利な条件を飲まされることになります。
利息は、法定金利(~年20.0%)を大幅に超える高金利である場合がほとんどで、支払いサイクルも1週間や10日間などの超短期を特徴とします。
取り立ても厳しく、苛烈に返済を迫るケースも少なくありません。
ヤミ金からお金を借りることで一時的に資金繰りは改善するかもしれません。
しかし、それは問題の先送りどころか、さらなる問題の泥沼化に陥ることを意味します。